ガナバナ

多くの人が「知らんがな」と思う「話」でも役立つ人もきっといる!商品やアプリのレビューからライフハック、日記、雑感まで。

2013年にkindle読んだ本を振り返り

f:id:abrasivetj:20140108122554j:plain

2013年は自分史上、一番本を読みました。

年が明けたにもかかわらず、前年の振り返りをするというのは遅い感じがしますが、振り返りの記事というのは自分が何をして、何を感じたのかを再確認するのにいいと思います。
というわけで、2013年にkindleで読んだ本を振り返ってみます。

万能鑑定士Qシリーズ/松岡圭祐

この作品は電子書籍ランキングで上位に入っていたのと表紙が可愛い女の子ということだけで読んでみた本です。あと、シリーズものということで当たれば数作品は楽しめそうだというのもありました。
で、これがとても面白い!成績は悪いが感受性が豊かな女性が主人公で、感受性を利用していろんな知識を吸収するテクニックを教えられ、その知識を論理的に活かして事件を解決するというストーリーです。
のちに「人の死なないミステリー」と称されるように事件は大きいものの人が死ぬということがないので読後感もさわやかです。
主人公の女性も素直でまっすぐで、少し不器用なところがとても好感が持て感情移入できます。
また、日常に実在する企業やもの、観光スポットや地名などが出てくるので、頭にスーッと情景が浮かびます。
本屋でみたら、POPに「中高生に大人気」とありましたので読みやすい本なんでしょうね。それを読んでるアラフォーの私っていったい。。。
 

とんび/重松清

これはただただ号泣できます。
とんびはドラマ化しててそれが話題になっていたのですが、見逃していました。
で、ドラマ化したものって、原作の方が絶対面白いと思って読んでみました。
妻が亡くなって、父一人息子一人でいろいろありながらお互い成長していく話です。
この父が昭和の頑固親父で、結構めんどくさい人なんですが、どうにも憎めないんですよね。
その父親が大事に育てた息子がまたまっすぐでいい子なんです。
電車で序盤を読んでたのですが、泣きそうになって一時読むのをやめたくらいです。
近代的で現実的な背景なのでこれはテレビドラマも実現しやすく面白いだろうと、本を読みながらドラマもアクトビラで並行して観ました。
本を読む方が少し早かったのですが、内容を知っているだけにドラマを観ると感情移入が倍増して毎回号泣してしまいました。
 

NO.6(ナンバーシックス)/あさのあつこ

近未来の架空のNo.6という場所が部隊の物語。シリーズで9巻くらいまで出ています。
少年二人の友情(ちょっとボーイズラブ気味)を描いています。説明が難しいのですが、HUNTER×HUNTERのゴンとキルアが荒廃した近未来で生きていくみたいな話。
この作者は心情を描くのが本当にうまいですね。
 

仕事休んでうつ地獄に行ってきた/丸岡いずみ

アナウンサー丸岡いずみさんが取材などの激務でうつになって回復するまでの実話
真面目なアナウンサーというイメージで、最近ではちょっと天然ぽいキャラでもある丸岡いずみさん。
しかし、そのキャラとは裏腹に仕事には情熱的に没頭する男勝りな姿に驚きます。
また、原稿を読むだけではなく、能動的に取材に行ったり、寝る暇がなかったりとイメージしていた華やかな女子アナとは違う仕事内容にも驚きました。
東日本大震災直後の凄惨な現場取材をきっかけにうつ病になり、回復するまでの話が書かれています。
誰でもなりうる脳の病気というのを伝えたかったということもあり赤裸々に書かれています。現夫との馴れ初めもちょこっとあります。
丸岡いずみさんのイメージがいい意味で一変する一冊。

ゼロ/堀江貴文

ホリエモンが今まで語らなかった幼少期から刑務所に入るまでを書いてまで伝えたかったこととは!
フジテレビの買収騒動で一躍注目の人となり、知らない人はいないくらいの知名度を誇るホリエモンこと堀江貴文氏。
しかし、堀江氏はその直球的な物言いで多くの誤解を招き、メディアで叩かれて世間的なイメージは決していいものではありませんでした。
そんな堀江氏が刑務所に入ることで改めて働くことの意義、そして伝えたいことを語っています。
「天才だからそういうことができる」と思われがちだが、堀江氏は幼少期は普通か、失礼ながらそれより恵まれない環境で育ち、大学時代には堕落した時期もあったりと普通の人と変わらない、だから誰でもできることだというメッセージが込められています。
その中で働くことの意味やあり方、堀江氏なりの考え方がかなりの熱量で語られています。
しかし、その真摯な姿勢が押し付けがましくなく、わかりやすく心に入ってきます。
堀江氏のように大きなことはできないにしても、自分の働き方、考え方を変えて仕事を楽しくしていこうと思わせるところはすごいと思います。
仕事に悩んでいる人は必読です。
 

2014年も本をたくさん読みます。

少ないように見えますが、あまり心に残らなかったものは省いています。また、万能鑑定士やNO.6はシリーズものなので二つで20冊以上あります。
というわけで、kindleのpaper&whiteにしてからというもの通勤時の読書はすこぶるはかどります。
今年も本をたくさん読んでここでもご紹介できればと思います。