これは究極の同窓会!ドラゴンボールZ 神と神 レビュー(ネタバレなし)
ストーリーを鳥山明自身が作ったという安心感
劇場版のドラゴンボールと聞くだけで、某国の実写化の悪夢が今でも蘇ってきます。
鳥山明自身もインタビューではこう言っています。
(中略)結局できあがったのは、案の定な出来のドラゴンボールともいえないような映画でした。 このこともあって、原作者にしか描けない世界観とストーリーで意地を見せたい部分もありました。
逆にアレがあったから、今回はストーリーを自分で作ってくれたのかもしれない。
そういう意味ではあの実写版も少しは存在する意味があると思えます。
だって、本当に今回の「劇場版ドラゴンボール神と神」は最高の出来なんですもの!!
一言で言うなら「同窓会」
同窓会にいくと垢抜けたやつがいたり、キャラ変わってるやつがいたりして、それで昔はこうだった、ああだったと盛り上がる。
まさにそういう感じ。主要キャラクターたちが自身のキャラを存分に発揮していて、観ているものに「そうなったか~、あの時はああだったのに~」と懐かしさとともに、その後を想像させてくれる楽しさがあります。
↑劇場で観ると先着でもらえるドラゴンレーダー小物入れとドラゴンボールボールペン
映画館が爆笑に包まれるほど笑いあり
副題「神と神」ということからとんでもない悪くて強い神が出てくるんだと想像させますが、これは大いなる釣り(笑)
詳細は控えますが、ドラゴンボール初期にあった鳥山明らしい笑いが随所にちりばめられた楽しい作品になっています。
映画館に来ているみんながあんなに声を出して爆笑する作品だとは誰が想像できたでしょうか。
↑ドラゴンボールボールペン。まさかの赤ペン&使いにくい(苦笑)
現在のアニメーション技術と戦闘シーンがハマる!
ドラゴンボールといえばやはりスピード感のあるバトルシーンだと思いますが、現在のアニメーション技術、とくに3DCGの技術と相まって真新しさも感じる迫力の戦闘シーンになっています。
このおかげで古臭さはまったく感じられませんでした。
現役で観ていた世代こそハマる!
私現在30代後半にさしかかるおっさんですが、ジャンプの連載とアニメの放映は毎週毎週ワクワクして楽しみにしていました。
それ以後の世代はCSとか再放送では観ているかもしれませんが、やはり毎週焦らされていた現役世代のほうが一緒に歩んできたという思い入れが強いでしょう。
原作者自身も今あのメンバーが集まったらどうなるだろう的な発想から、今回のストーリーが生まれたとするならば、それは同窓会を楽しみにする(私たちファンの)気持ちとちょうどピッタリハマったのではないでしょうか。
鳥山明先生自ら幹事になってくれたことに感謝!!