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先入観で損してた!人生初の宝塚歌劇団は超素敵だった

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これぞ食わず嫌い!宝塚歌劇団は観ると面白かった

関西に住んでいると宝塚歌劇団のポスターがいたるところに貼っています。

誰でも知っていると思いますが、大地真央や黒木瞳、真矢みきなど大女優も排出している宝塚大劇場を本拠地にしている歌劇団です。

特徴は演じるのがすべて女性で、男性役も女性が演じます。

そのトップ女優(男性役)には熱狂的な女性ファンが付くのが有名ですよね。

正直なところ、ポスターを見る限り自分には楽しめない種類のものだと勝手に思っていました。

しかし、先日友人(男性)が無料のペアチケットを抽選で当てたというので、人生で一度は観ておかないと批評はできないと思って観に行きました。

そしたら意外というか思った以上に楽しいものだったのです。

女性が男性を演じる違和感はすぐに無くなる

まず宝塚歌劇団を観る上で一番気になったことは、果たして女性が演じる男性に感情移入ができるだろうかという点です。

独特の発声ですし、どんなに低い声を出していても女性ですから違和感は消えないだろうと思っていました。

でも実際に観ると最初こそ違和感は感じますが、最終的には「本当に女性なのか」とすら思えるくらい男性に見えてきたのだから不思議です。

舞台装置がすごかった

最初にすごいと思ったのは舞台装置ですね。

宝塚歌劇団のための専用劇場ですから、演劇の仕掛けが盛り沢山で、舞台セットがめまぐるしく変わる様はそれだけで感動すら覚えます。

あと、舞台の前方に大きな穴というか隙間があって、よく見るとその中に人が何人かいるんですよね。

なんだろうなぁと思ったら、そこには指揮者と楽器と演奏者がいて劇が始まるとそこから音楽が流れてきました。

演奏しているのかどうかはわかりませんが、指揮者が指揮をしていたので演奏なんでしょうね。

歌劇団だけあって音にはこだわっているんでしょうね。それも感動しました。

最終的にジーンとしてしまった

このときはシェイクスピアの書いた物語ではなくて、シェイクスピア自身を主人公としたオリジナルミュージカルでした。

ミュージカル自体がそもそも感情移入しにくいと思っていたのですが、スムーズな舞台転換と音楽、そして歌と演技のクオリティの高さが相まって、いつのまにか引きこまれてました。

最後のシーンでは思わずジーンとしてしまうくらい見入っちゃいました。

さすが100年続いている伝統の劇団だけありますね。

2部は違う意味で面白い 

ステージは2部構成になっており、1部がストーリーのあるミュージカル、そのあと30分休憩があって、2部はダイナミックショーで歌とダンスのショーでした。

2部は宝塚の名物大階段をバックに歌とダンスで魅せるショーなんですが、衣装とか歌のチョイスとか70年代、80年代のような雰囲気で、昔のラスベガスの舞台みたいな(見たことないですがイメージ)感じと言ったらいいのでしょうかねぇ。

正直ファン向けという要素が強いですよね。

お客さんも女性で中高年層が多そうなので、そのターゲットに合わせているということなんでしょう。

その辺はあまり響かなかったのですが、歌とダンスは素晴らしく、特にラインダンスは圧巻でした。

最後にトップの女優さんが羽根を纏って歌うのですが、ちょっと小林幸子を連想させてラスボス感が面白かったです。

 

ということで、なんだかんだでめちゃめちゃ面白かったですね。

人生に一度はお金払ってでも見に行く価値があると思いました。