漫画家をこれから目指す人も諦めた人も楽しめるジャンプ流
ジャンプ漫画の創作の秘密がわかるジャンプ流
集英社が最近創刊したジャンプ流という雑誌(DVD付き)があるのですが、これが結構興味深いものでした。
創刊号はドラゴンボールの鳥山明先生で、冊子にはインタビューが載っていて、DVDには悟空のカラーイラストを描いている昔の自分を見ながらインタービューに応えるというレアな映像が入っています。
この映像は漫画家にこれからなろうと思っている人とか、漫画家になろうと一度でも思った人、イラストを描くのが好きな人にはたまらないものです。
漫画家は絶対無理だと諦めた過去
20代の頃何を血迷ったか実は漫画家になろうと思ったことがありました。
実際にアフタヌーンという漫画雑誌に1作品16ページの漫画を投稿もしたこともあります。
その時にわかったことは漫画ひとつできるまでの労力はハンパないということと、オリジナルストーリーを出し続ける才能が必要だということですね。
もちろん作品は箸にも棒にも掛からなかったのですが、ものは試しで漫画を描いてみたら自分には絶対無理だとわかって、それはそれでスッキリしたのを覚えています。
そういうイラストや漫画を描いたことがある人には興味深い本なんですよ。
DVDでは悟空のペン入れから彩色までが観られる
ジャンプ流は基本的には漫画をこれから描きたいという子供たち向けの雑誌ということになるのですが、漫画家のインタビューなどもあるので大人でも楽しめます。
特に創刊号のDVDは鳥山明先生が孫悟空を下書きからペン入れ、彩色するまでを本人が解説するというとても貴重な映像が入っていて見入ってしまいます。
それだけでも買う価値ありです。
あと、その時の絵のレプリカとサインのレプリカ、ペン入れ練習用の用紙が付いています。
サインと絵は額に入れて飾りたいレベルです。
漫画の描き方説明については疑問点も
一応漫画家を目指す子供たち向けに漫画の描き方なんかが書いているのですが、そもそも今時アナログなペンで描く必要があるのかどうかという点で疑問がありますね。
創刊号の鳥山明先生でさえ、今はほぼデジタルで漫画を描いているのに、ペンと紙と定規で描くというのはちょっと古いと思います。
もちろん基本的には絵がうまくなるために絵をたくさん描く必要があるのですが、それは道具の熟練度も関係します。
ということはあとでデジタル移行すると、デジタルの熟練度が一からになるので大変なんですよね。
だから最初からデジタルで描く方が効率がいいというか道具に慣れるという意味でもいいと思います。
まぁ子供がデジタルで描く環境を整えるのは大変でしょうから、お金のかからないペンと紙なんでしょうが、だったらデジタルで描く選択肢もあるということを最初に教えておいたほうがいいような気もします。
まだ創刊号なのであとあと出てくるのかもしれませんけどね。
ちなみに創刊号は早く買わないと無くなるかもしれませんよ。
2号はNARUTOの岸本先生、3号はワンピースの尾田先生ということなので、そこまではとりあえず買おうと思っています。
それ以降は漫画家を見て考えます。